循環器科について
循環器疾患とは、全身に血液を循環させる心臓や血管に異常をきたす疾患のことです。
一般的には高血圧症、心疾患、脳血管疾患、動脈瘤などがあり、動物では主に心疾患が問題になることが多いです。
心疾患は7歳以上の犬の死因として悪性腫瘍に次いで2番目に多い疾患です。7歳以上の猫の死因としても上位に入り、さらには猫の死因のトップである腎疾患とも関連してより心臓や腎臓の状態が悪化する病態(心腎連関症候群)へ繋がることもあります。
循環器疾患、特に心疾患は犬でも猫でも健康や寿命に大きく影響する病気といえます。
また悪性腫瘍(ガン)などと同じく、かなり進行してしまうと治療が困難になることも多く早期発見・早期治療が望まれます。
超音波検査(エコー)機器の性能向上、心臓バイオマーカーの検査(血液検査)など、検査法の発達で以前に比べてより早期に心疾患を診断できるようになりました。
また近年では内科治療に加えて心疾患も手術による外科治療が可能となり、適切な診断・治療をすることで長く犬や猫の健康を保つことができます。
対象となる主な疾患
- 犬
僧帽弁閉鎖不全症 - 猫
肥大型心筋症
当院で実施できる検査
- 聴診
- 血液検査(一般血液検査、心臓バイオマーカー)
- 血圧測定
- レントゲン検査
- 超音波検査(エコー)